2013年9月28日土曜日

橋本関雪展@兵庫県立美術館

橋本関雪は、京都の居宅「白沙村荘」が有名なのでてっきり京都の画家だと思っていましたが、旧明石藩の儒学者を父として1883(明示16)年に神戸で生まれたということを知りました。
 
生誕130年記念のこの展覧会では、初期から晩年までの中国の古事を題材にした作品や、動物画、山水画などの代表作約70点が全国から集められ展示されています。 

私が特に気に入ったのは動物画。

簡潔ながら隙のない構図と言われているように、非常に細密に描かれた動物と、その周りの”空間”のとり方が印象的でした。

「玄猿」の猿の伸ばした手の先の空間や、「唐犬図」の犬が見ている先の空間。

また、白い狐と白い夕顔を描いた「夏夕」や、白いテナガザルを描いた「霜猿」などの”白”も印象的で、凜とした品格を感じました。

 展覧会は10月20日(日)まで。

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